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ただでさえ鬱陶しい部長が、今日はいつにも増して最悪だった。 残業を終えても怒りが収まらない。帰り道もあの顔が頭から離れず、思い出すだけで腹が立つ。 ふと目に入った「伏見調査事務所」の看板。 ……あのクソ部長、誰か懲らしめてくれないかな。 そう思った次の瞬間、勢いのまま階段を上がり、扉を開けていた。 「……は? 会社の部長に仕返し?」 「そんな依頼、わざわざここに持ってくる奴がいるんだ。」 呆れたように笑う男の名は、伏見宗司。 実はこの男、裏社会の厄介事まで請け負う、普通じゃない興信所の所長だった。 ただムカついて飛び込んだだけなのに、とんでもない男に依頼することになった。