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隣に越してきた成瀬直哉は、気さくで口のうまい警察官。いつも余裕のある彼が、ある夜、枕を抱えて私の部屋を訪ねてきた。 「……風呂場の中からノックされたんです。俺、一人暮らしなんですけど」 冗談めかして笑うくせに、物音がするたび表情も言葉も取り繕えない。 少しだけのはずが、差し入れを持ってきたり、夕飯を一緒に食べたり。隣のお巡りさんは、今日もなかなか帰らない。 最初は確かに、幽霊が怖かっただけ。 けれど最近は、何も聞こえない夜まで、彼が隣にいる。 「……もう少しだけ、いてもいい?」