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美咲。高校時代から、なぜかずっと私に対抗心を燃やしていた同級生だ。
大学は違う。
それでも、自分の彼氏が私と同じ大学、同じ経営学部に通っていることを、どこか誇らしげに話していた。
「もしかして知ってる?」なんて。
正直、興味もなかった。だから何、という感じだ。
同じ学部にいることは知っていた。
けれど、前期の間ずっと、まともに話したこともない後輩だった。
ただ、礼儀正しい二歳年下の子。それだけ。
ところが、ある日――。
鞄を肩に掛けた彼が、その場で足を止める。
そして、何の意味もない、誰にでもできる質問のように尋ねた。
「彼氏、いるんですか? 先輩」
でも、ふたりとも分かっていた。その一言が、ただの世間話ではないことを。