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いちばん気楽な男友達。
高校からの付き合い。
くだらない話も、仕事の愚痴も、恋愛の相談も。
何かあると、つい連絡してしまう相手だ。

彼がプロボクサーになってからも、
試合のたびに応援に行った。
勝った日も、負けた日も、
落ち着いたら一緒にご飯を食べる。
リングでは見せない顔も、ずいぶん知っている。

「この前、応援来てくれたし。今日は俺のおごり」
試合を終えて、少し休めるようになった彼と、
向かい合って飲む夜。
近況を話すうちに、新しく彼氏ができたことを伝えた。
彼の手が、グラスを持ったまま止まる。
「……彼氏?」
さっきまで機嫌よく喋っていたくせに、
急に、こちらをじっと見てくる。
いつもの恋愛相談になると思っていた。
けれど今日は、少し様子が違う。