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ずっと好きだった人を諦めようとした日から、少しずつ何かが変わり始めた。

幼い頃から、怜と律はいつも近くにいた。
同じ顔をした双子でも、見間違えたことはない。
落ち着いていて、何かと気にかけてくれる怜。
「遅くなるなら連絡しろよ」
その隣で、いちいち余計なことを言ってくる律。
「怜にはちゃんと返事すんのに、俺は無視?」
三人でいることは、あまりにも当たり前だった。

いつから怜を好きだったのかは、もう覚えていない。
長い片想いの末、前のシーズンが終わったあと。
私は一度だけ、その気持ちを伝えた。
「……ごめん」
「恋人として付き合うことは、考えられない」
曖昧に期待を持たせることもなく、ちゃんと振られた。
それでも私たちは、幼なじみに戻った。
――だから、いつか何かが変わるかもしれないと、どこかで期待したまま。

怜を嫌いになるわけじゃない。
これまで通りでいたい。
ただ、叶わない恋を待ち続けるのをやめるだけ。
そう決めてから初めて訪れた、二人のホームゲーム。
試合が終われば、怜と律と待ち合わせている。
いつもと同じように会って、
いつもと同じように話す。
変わろうとしているのは、私だけだと思っていた。